泣かない空の方がべたついていて気持ち悪い
仕事が久しぶりにどんづまった。
CDをインポートした。
音源としてはお世辞にも良いとは言えないけれど、かつお節荒削りみたいだ。
かつおの荒削り節
バスに乗り、窓際がすべて埋まっていることに少し落胆する。
せめていい人の隣に座りたいが、いい人を見分ける自信がない。
見ていた景色といえば、前の座席の背もたれとスマホの画面だけ。
景色とは言えないか。狭くなったなぁ。視界も世界も。
歌いたいことがあった。
歌いたい人がいた。
今はただ、誰かの歌に耳を傾け、心を預けている。
少し汚い話だけれど。
腸にたまったガスみたいに、徐々に僕を蝕んでいた。
抜けたわけじゃないけど、耐性がついたのか、最近はクリアになってきている気がする。
何がってはうまくは言えないけど、
鳥の声につられて見上げた空だったり、人の顔だったり、
ディスプレイに映る文字だったり、音だったり。
それまでただぼんやりとやり過ごしていたのか
ガスの毒素にやられていたのかはわからないけど。
どうにかクリアになってきている気がする。
話は変わるけどさ、引っ越しがしたい。
誰かと暮らすってことは自分には難しいみたいだ、よやく気づいた27歳春。
前々から薄々気づいてはいたけど、それでも一緒に暮らしてみたいって思ってたよ。
誰とは言わないけど。
もう誰とも暮らしたいとは思わないな。
会いたいではあるけど。
しかしハリネズミのジレンマは
ひとりでは成り立たない話だったね。
ほんとにいろいろあったなぁ。